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フィリップスCT全国ユーザー会
2026 Philips CT Build out Community

エントリー開始のお知らせ
 

応募期間
2026年5月1日~2026年6月30日(火)18時 締め切り

審査・発表
1次審査  :2026年8月上旬、本選出場者はメールにてお知らせします。
最終審査会場:2026年11月14日(土)フィリップス・ジャパン本社麻布台ヒルズ森JPタワー

2024 Build out Cup 最優秀賞

大分大学医学部附属病院 岩田直浩先生からのコメント

 

2年前に最優秀賞をいただいた経験は、私にとって大きな励みとなりました。Build Out Cup は、日々の臨床の中で生まれる工夫やアイデアを共有できる、とても貴重な機会だと感じています。普段の業務の中で積み重ねてきた試行錯誤や、患者さんのために行っている小さな工夫が、この場で多くの方と共有されることで、新たな気づきや発展につながるのではないかと思います。

私自身は前回大会で、Spectral CT 7500 を活用し、造影剤量を増やすことなく Adamkiewicz 動脈を安定して描出し、観察者が疲れにくい方法で観察する手法について発表し、最優秀賞をいただきました。

また、前回大会では私自身も、小川赤十字病院の杉山さんの腱の描出方法や 宮崎大学医学部附属病院の中村さんのSplit Bolus 法、千葉西総合病院の橋本さんのエンドリークの観察方法などの発表から多くを学ばせていただきました。どの発表も非常に工夫に富んでおり、大変勉強になったことを今でもよく覚えています。

Philips CT の機能を最大限に活用し、「患者さんのために何ができるか」という視点からの創意工夫を、ぜひ惜しみなく発表してください。
今年は11月に麻布台本社で開催されるとのことで、今からとても楽しみにしています。皆さんが Philips CT をどのように使いこなし、どのような工夫をされているのかを拝見できることを心待ちにしています。

今年参加される皆様にとって、この大会が日々の臨床を振り返る良い機会となり、新しいアイデアや工夫を共有できる場になることを願っています。皆様の素晴らしい発表を楽しみにしています。

2026 Build out Cup 当番代表世話人

順天堂大学医学部附属順天堂医院 佐藤英幸先生からのコメント

 

この度、全国のPhilips CTユーザーにおける画像コンテスト「2026 Build out Cup」の当番代表世話人を拝命いたしました。
昨今の医療現場において、CT装置の進化は目覚ましく、私たちの臨床に多大なる恩恵をもたらしています。しかし、そのテクノロジーに真の価値を吹き込むのは、日々装置と向き合い、患者さんのために試行錯誤を繰り返している皆様の**「創意工夫」**に他なりません。
本大会は、単なる技術的な優劣を競う場ではありません。
•    「より正確で、誰が見ても分かりやすい画像を提供したい」
•    「患者さんの背景を考慮し、少しでも負担を減らしたい」
•    「限られたリソースの中で、最大限の画像を引き出したい」

日々の業務の中で積み重ねてきたこうした試行錯誤や、現場ならではの小さなアイデア。それらひとつひとつにこそ、大きな価値が眠っています。皆様が現場で磨き上げてきた知恵を、ぜひこの Build Out Cup という場で共有していただけないでしょうか。

今年度は、フィリップス・ジャパンの本社である麻布台ヒルズにて開催いたします。
―全国のユーザー同士が、互いの工夫に触れ、新たな気づきを持ち帰る―。そんな、明日からの臨床が楽しみになるよう大会にしたいと考えております。
「自分の工夫なんて……」と遠慮される必要はありません。
皆様が Philips CT を使いこなし、患者さんのために注いできた情熱こそが、本大会の主役です。
皆様からの数多くの、そして素晴らしい挑戦を心よりお待ち申し上げております。
11月、麻布台にてお会いできることを楽しみにしています。

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2024 Build out Cup 受賞作品

Grand Prize

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CT 7500による100kVp撮影

造影画像を駆使したアダムキュービッツ動脈の視認性,連続性向上を目指して

 

岩田 直浩 先生

大分大学医学部附属病院

【サマリー】

アダムキュービッツ動脈(AKA)は 非常に細く、骨近傍を走行するため、造影能・視認性・連続性の確保が難しい血管です。本検討ではSpectral CT 7500 において、十分な造影効果が必要なため、造影剤増加が課題となりますが、100 kVp のスペクトラル撮影を行うことで、ヨードの CT 値が上昇し少ないヨード量で造影効果を得ることが可能となります。100kVp撮影によるヨード造影剤のCT値上昇を目的とした低管電圧撮影と、造影効果の持続時間延長を目的とした台形クロス注入法にてAKA撮影を行いました。また、台形クロス注入法により造影効果を持続させ、これにより、総ヨード量造影剤注入量を低減しつつ従来の約50%(720→420mgI/kg)に低減しながら、末梢血管まで良好に描出することができましたす。さらに、ガントリー中心へのポジショニング、小焦点撮影など高分解能画像が得られる設定をすることで、AKAの描出が可能となります。Iodine no water 画像では脊髄領域の描出が抑制されAKA のみを強調し、骨のアーチファクトの影響を軽減することができます。また、Calcium Suppression( Index 81) 画像では連続性が向上し、AKAの走行が明瞭に把握できます。いずれの画像もAKAの同定が容易となります。以上より、造影剤低減、高分解能化、視認向上を同時に実現し、AKA の描出能を大きく向上させることが可能となりました。

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Philips Special Award

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同一画像加算でのコントラスト向上 

-  UB FilterとMinIPの併用  -

 

杉山 千尋 先生
小川赤十字病院

【サマリー】

当院では、やせ型で脂肪の少ない高齢者が多く、組織間コントラストの低下した画像をよく目にします。このような組織間コントラストが低下した症例では、異常所見の判別が難しくなるため、りますコントラストのすぐれた画像が求められます。シングルエナジーCTで実現可能な方法として、「同一画像を加算しCT値を持ち上げる処理」に着目し、装置本体で実行できるか検討しました。加算処理を行うことで、大動脈解離症例では、真腔および偽腔のCT値差が元画像の約2倍に上昇しました。肝腎のCT値差もコントラストは内臓脂肪の少ない症例などにおいても23HUから46HUにコントラスト改善が認められました。
加算画像とUB Filter を組み合わせた手関節画像では、ノイズが低減し、腱・靱帯の描出能が向上しました。また、加算回数を増やすことでコントラストおよびCT値が上昇し、VR 画像作成にも有用であることが示唆されました。
さらに MinIP と併用することで、肺塞栓や深部静脈血栓における低濃度血栓の描出、膵がんにおける腫瘍–実質コントラストの向上にも寄与しました。以上より、同一画像加算はコントラスト改善に有効な手法であり、UB Filter や MinIP との併用により病変描出能がさらに向上し、存在診断に有益であると考えられます。

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 AwardFinalist

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ISPでSlaub MinIPMINIpを用いた4DCT

~Vegetation評価~

 

橋本 慎也 先生
千葉西総合病院

【サマリー】

感染性心内膜炎における疣腫(Vegetation)は、塞栓症や弁破壊による心不全を引き起こしすため、正確な評価が重要です。CT画像では弁に付着する低濃度結節として描出されますが、Vegetation疣腫の動きが速い場合などは描出が困難となります。本症例ではSpectral CT 7500を用いて撮影し、IntelliSpace Portal(ISP)上で作成した4DでVegetationを評価しました。解剖学的情報と疣腫の動態、大きさを評価するため4DCTを用いました。11心位相の再構成を行い、複数位相の画像を確認することで、血流や拍動に合わせて動く疣腫の見逃しを防ぐことが可能となります。
画像表示は従来VRを4Dで作成する場合を除きよく用いられる MIP(最大値投影法)ではの場合、Vegetationなどの造影されない低濃度病変は埋もれやすいことが課題でした。ですが、そこで4D作成時にMinIP(最小値投影法)を組み合わせ、適切な厚みをで使用することで、Vegetation疣腫の存在、サイズ、弁との位置関係まで明瞭に描出することができました。
さらに、Spectral CT の特性を活かして冠動脈+大動脈および下肢動脈CTAを撮影することで、造影剤量を抑えつつ、冠動脈、心腔内血栓、全身血管塞栓を評価することが可能となります。さらに本症例では、心臓CTに加えて大動脈および下肢動脈CTAも同時に施行し、全身の塞栓評価を一度に実施しました。高速スキャンや仮想単色X線画像などSpectral CT の特性を活かすことで、体格の大きい症例であっても造影剤量を100mL以内に抑えつつ、冠動脈、心腔内血栓、全身血管塞栓を包括的に評価することが可能です。 
4DCT に MinIP を組み合わせた本手法は、Vegetation疣腫の位置・大きさ・動態を同時に捉える方法として有用性が高く、感染性心内膜炎の診断および治療方針決定に大きく貢献するし得ると考えられます。

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AwardFinalist

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スプリットボーラス注入法を用いたOLIF術前動静脈尿管分離1相撮影

中村 貴 先生
宮崎大学医学部附属病院

【サマリー】

OLIF術前評価CTでは後腹膜臓器および血管の走行を把握することが重要となります。従来、複数相の撮影を行っていましたが、先行研究を参考に造影1回撮影(TBT法)へ移行しました。しかし、静脈描出が不十分だったため、スプリットボーラス注入法を導入しました。従来、単純・動脈相・静脈相・排泄相の4回撮影を行っていました。その後、先行研究を参考に造影1回撮影(TBT法)へ移行したものの、静脈描出が不十分であるとの指摘を受け、造影剤の増量およびスプリットボーラス注入法を導入しました。
この方法は、造影剤を尿管用(35mL固定)・静脈用(350mgI/kg)・動脈用(300mgI/kg)の3段階に分けて注入し、1回の撮影で複数のフェーズ情報を取得獲得する技術です。造影剤注入後BT法により撮影を開始することで、動静脈および尿管の描出のタイミングが適切になるように重なるよう調整します。高濃度造影剤の使用とスプリットボーラス特有のヨード量調整により、静脈のCT値はTBT法よりも向上改善しました。 また本来3相必要だった撮影を1回の撮影にすることで、被ばくおよびミスレジストレーションのリスクを軽減することができ可能となりますます。さらに。仮想単色X線画像を使用することで、造影不良時でもリカバリーが可能となります。この方法は、動静脈・尿管を含む後腹膜構造を1回の撮影で効率よく描出できる有用なプロトコルであることが示されました。

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©2023  Philips CT Build out Community

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